ファーストペンギンになろう!
世田谷区・目黒区の英語学童「インターナショナル・アフタースクール コトリバ駒沢校」です!
今回は「ファーストペンギン」という言葉を取り上げて、これからのVUCAな時代に求められるスキルについて考察していきたいと思います。
ファーストペンギンって?
「ファーストペンギン」とは、仲間と共に行動するペンギンの中から、可能性がある海へ餌を求めて最初に飛び込む1匹のペンギンを指します。同様に、その「勇敢なペンギン」のように、リスクを恐れず新しいことに初めて挑戦する起業家精神の持ち主を、アメリカでは敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼ぶことがあります。
ペンギンの習性
ペンギンは、通常、氷上を移動したり、魚を捕食したりする際に、多数の仲間と協力して行動します。しかし、興味深いことに、ペンギンの群れには特定のリーダーが存在しません。たとえば、群れが何か危険を感じた場合、最初にその兆候を察知した1匹のペンギンが行動を始め、他の仲間もそれに続き、危機を避けることができます。従って、彼らの集団行動の特徴は、強力なボスやリーダーではなく、むしろ「最初の1匹」に従うことにあります。
この行動パターンは、通常陸上で生活しているペンギンたちが餌を求めて海に入る際に明らかになります。彼らは非常に社交的で、群れの中の誰かが海に飛び込むまでは、みんな氷上にとどまっています。しかし、1匹でも勇敢に先頭に立って海に飛び込むと、次々と仲間が後に続きます。この時、リスクが待ち受けている可能性があるのですが、最初に行動を起こすペンギンは、その海が安全であることを仲間に示すと同時に、確実に豊富な餌を見つけるチャンスを手に入れるのです。
ビジネスの世界でのファーストペンギン
このような概念は、人間社会の生存競争にも適用できるものです。ビジネスの世界では、かつて未知の領域に挑戦するベンチャー企業の創業者や、革新をもたらすプロフェッショナルを、この勇敢な「最初の1匹」として称します。米国の学生にキャリアについて尋ねると、トップに「起業家」が挙げられるのは、幼少期から「他と同じではなく、ファーストペンギンを目指すべきだ」という教育が浸透しているためです。インターネットの技術が初めて登場したとき、それが将来的に社会を大きく変え、人々の生活に欠かせないものになるだろうと想像した人々はどれくらいいたでしょうか。その時、自己を信じ、リスクを冒して最初に海に飛び込んだ「ファーストペンギン」たちは、今では時価総額がトップクラスの国際的なIT企業を築き、業界全体のリーダーシップを握っているのです。
「ファーストペンギン」という言葉が登場したNHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」。そのヒロイン「白岡あさ」のモデルとなった広岡浅子は、明治時代を代表する女性実業家です。当時新しい産業として注目されていた炭鉱業にいち早く進出したほか、銀行や生命保険会社、日本で初の女子大学「現:日本女子大」の設立に尽力し、女性が社会の表舞台へ出ること自体がまれな時代に、次々と新しい冒険的事業へ乗り出していきました。
ファーストペンギンになるために必要なスキル
ファーストペンギンのようなリーダーシップや起業家精神にあふれた人材になるために、子どものうちから何を習得するのがいいのでしょうか?
コトリバでは以下の2つを意識して、レッスンに落とし込んでいます。
① アートシンキング
アートシンキングは、現実世界の制約や評価、環境、才能、失敗、リスクなどの境界を越えるためのアーティスト的な思考法を指します。ファーストペンギンは過去の枠に縛られず、常に新たな世界を創り出す能力が非常に重要です。そのためには、社会の変化やトレンドに敏感であり、既存の概念にとらわれない思考と感性が必要とされます。
② STEAM教育
STEAM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念を指します。この教育アプローチは、急速に変化し未来が予測しにくいVUCA時代に対応するための「21世紀型スキル」を養う手法の一つとされています。新しい領域に果敢に挑戦する「ファーストペンギン」にとって、リスクを軽減するために「論理的思考」、新技術の活用、価値の発見と探求心といった要素が不可欠です。
さて今回はファーストペンギンという言葉を通じて、これからの将来に不可欠な「リーダーシップ」「起業家精神」を身につけるための手法について考察してきました。
ぜひ参考にしてみてください!