大学受験とコトリバ
インターナショナル・アフタースクール「コトリバ学芸大校」です!
今回のテーマは「大学受験」です。
現在、コトリバにお通いのお子様は、概ね年長~小学校3年生くらいまでですので「大学受験」というとまだ10年以上先の話ではありますが、関連する話もあるので、一度ブログに掲載しておきたいと思います。
2022年度入試(2022年に大学入学者を選抜する試験)では、昨年第1回目を迎えた「大学入学共通テスト」がいよいよ本格化しました。本格化した、というのは、本来、共通テストが目指しているものが、明確に形となって表れてきた、ということです。
特に、ニュースにもなりましたが、数学ⅠAについては2021年度入試の平均点57.7点に比べて20ポイント近く落ちている38.0点と大幅に低下しました。数学という教科そのものに関しては他の科目についても軒並み平均点が低くなりましたし、センター試験時代の平均点と比べても、下落の傾向は明確でした。
そしてこれだけ大幅に低下した原因は、出題の仕方の変化にあります。
2022年度入試では、これまでに見られなかった「地図の縮尺」に関する問題が出題され、題材の多様化が見て取れました。また、融合問題も出題され、問題文も長くなっています。
つまり、暗記しているだけではダメ、知識を詰め込んでいるだけではダメという形になっています。今回の数学の出題傾向で指摘されたこととしては「数式をいじる発想では解くことが困難」「問題の文章が長くて難易度の高低が判断つきにくい」など、従来型のセンター試験対策や攻略の発想が全然通用しない問題だったということです。
以上、数学を例にとって挙げましたが、実はどの教科においても、共通テストでは、知りえた知識や技術を“どのように活用できるのか?”が問われるようになっていきます。
これまでのセンター試験であれば、ある程度、出題パターンが決まっていて、いわゆる「パターン学習」が通用していました。つまり「受験テクニック」や「解法を固定化して学ぶ方法論」が合格のため近道だったのが、それではこれからの大学入試の世界では全く適応できない可能性がある、ということになります。
これらの入試の変化に対応するためには、幼児・小学生のうちから、骨太の「思考力」をきたえていく必要性があります。そして設問の文章が長文化しているということは、共通テストの出題者の意思として、明確に「読解力」の有無を求めていることが認められます。
これからの子どもたちには、しっかりと「文脈を読み取る力」「文章の言いたいことをつかみ取る力」を育んでいくことが重要です。
コトリバの提供しているレッスン・授業でいえば、思考力と発想力を育む算数特化の個別指導「りんご塾」や、思考力・表現力を育み主体性を磨き上げる「P4C こどものための哲学」などを、幼児期・小学生期に学んで、いわゆる「非認知能力(数値で表しきれないスキル)」を築き上げていくことが重要になっていくでしょう。
同時に、大学入試がこれほど大きく変化しているにも関わらず、幼児・小学生のお子様を持つ保護者の皆様の中には、入試改革の全貌を把握・理解しているという方はまだまだ少数なのではないかな、という実感があります。
2020年に小学校で導入された新学習指導要領は何を背景としているのか?
それがどう中学校・高校の学習指導要領につながっていくのか?
今後はコトリバが提供するセミナーなどでも、先を見据えた教育情報などを積極的に発信できれば、と考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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