子どもたちの外遊びの重要性

東急田園都市「駒沢大学」駅徒歩2分、世田谷区・目黒区の英語学童「インターナショナル・アフタースクール コトリバ駒沢校」です!
今回はタイトルにある通り「子どもの外遊び」についての記事です!
報道でご覧になった方も多いかと思いますが、奈良県香芝市での学童保育所の運営に関する衝撃的な事実が明らかになりました。
「シダックス大新東ヒューマンサービス」(東京都)が指定管理者として運営する香芝市立の学童保育所24カ所のうち、昨年の夏休み期間(2024年7月21日~8月31日)に20カ所で外遊びが一切実施されていなかったことが、市議会の代表質問で発覚したのです。
この報道が示唆する問題と、外遊びが子どもにとってどうれだけ重要なのか記していきたいと思います。
目次
香芝市の学童では、なぜ外遊びがなかったのか?
香芝市教育部は、外遊びが子どもの発達・発育に不可欠であると認めつつも、以下の理由から実施できていなかったと説明しています。
安全管理のための指導員が十分に確保できていない
児童の登所・降所時間がバラバラで、適切な指導員配置が困難となり、安全管理のための指導員が十分に確保できていない、という点が挙げられています。
暑さのピークを避けるための時間調整が難しい
朝夕に外遊びを行う可能性もあるとしつつ、夏休み期間においては暑さのピークを割けるような時間帯での実施が、現実的には困難であったとしています。
運営上の優先度が低下
学童保育の運営が「預かること」に重点を置かれ、遊びや成長の機会が軽視された可能性があることが指摘されています。
いずれにしても、子どもたちにとって外遊びは単なるレクリエーションではなく、心身の成長に欠かせない活動です。これを省略することがどれほどの影響をもたらすのか、深く考える必要があります。
外遊びの重要性とは?

外遊びには、子どもの成長にとって不可欠な要素が多く含まれています。
身体的発達の促進
- 走る・跳ぶ・登るといった動きは、筋力やバランス感覚を養い、運動能力を高める。
- 日光を浴びることでビタミンDの生成が促進され、骨の成長を助ける。
- 肥満防止や生活習慣病の予防にもつながる。
認知能力の向上
- 外遊びの中で子どもは自分でルールを考え、問題を解決する力を養う。
- 五感を刺激する環境が脳の発達を促進し、集中力や創造力を向上させる。
社会性の発達
- 友達と遊ぶことで、コミュニケーション能力や協調性を学ぶ。
- 「順番を守る」「ルールを決める」などの経験を通じて、社会的ルールを身につける。
精神的健康の向上
- 自然の中で体を動かすことは、ストレスを軽減し、情緒の安定を促す。
- 成功体験を積み重ねることで、自己肯定感が向上。
この問題にどう向き合うべきか?
香芝市の学童保育所で起こった外遊びの削減問題は、日本全国の学童保育にも共通する課題かもしれません。これを受けて、以下の対策を講じることが求められます。
学童保育のあり方を見直す
学童は単に子どもを「預かる場所」ではなく、成長を促す場であるべきです。「安全第一」だけでなく、「成長のための環境づくり」も重視する視点が必要です。
適切な熱中症対策を講じた上での外遊び実施
- 日陰の確保、水分補給の徹底、短時間ごとの休憩を取り入れる。
- 早朝や夕方など、気温が比較的低い時間帯に活動を行う。
指導員の意識改革と研修の強化
- 指導員が外遊びの重要性を理解し、適切な運営ができるようにする。
- 遊びのプログラムを充実させ、外遊びを積極的に取り入れる。
保護者や地域社会との連携
- 保護者が外遊びの重要性を認識し、家庭でも積極的に取り入れる。
- 地域ぐるみで遊び場の確保や安全対策を進める。
コトリバと外遊び

コトリバでは「外遊び」を非常に重要視しています。
先に「外遊びの重要性」を記しましたが、外遊びには子どもたちの成長にとって、とても重要な位置づけとなっているからです。特にコトリバのような「学び」を提供している学童保育施設では、ともすれば「学び」の部分にフォーカスを当てて運営されがちですが、心身の健康を考えた場合は「外遊び」は欠かせません。
毎週、木曜日・金曜日の運動系のプログラムではもちろん、日常的にも休憩時間等に極力外に出る「遊び」を大切にしているので、子どもたちが「外遊び」に触れる機会は豊富と言えましょう。
まとめ
香芝市の学童保育所での外遊び削減問題は、決して一自治体だけの問題ではなく、全国の学童に共通する課題です。外遊びは、子どもの身体的・精神的発達にとって不可欠なものであり、単なる「自由時間」ではなく、成長のための大切な学びの機会です。
学童保育の運営側、保護者、地域社会が一体となり、子どもたちにより良い成長の場を提供することが求められています。今こそ、大人たちが「子どもの育ちに本当に必要なものは何か?」を改めて考える時ではないでしょうか。