時事問題を我が家で
世田谷区の英語学童「コトリバ・アフタースクール」です!
今回のテーマは「時事問題」です。ニュースに関心を持つ子どもは、自分と社会との繋がりをイメージすることができて、身の周りで起こる出来事に関心をもち、結果的に学習意欲につながっていくと言われています。
このブログでは、コトリバで心がけていることを挙げ、ぜひ各ご家庭でニュースを取り上げる際に実践していただけるポイントを示していきたいと思います。
時事問題は何故大切か?
「時事問題」というと少し難しく感じる方も多いかもしれません。例えば「時事問題」でググってみると、「就活」という関連キーワードが出てきます。就職活動をしている大学生にとっても「時事問題」は重要だということの表われですので、ある程度高度なものといえるでしょう。
しかし大学生だけでなく、小学生を中心とした子どもにとっても時事問題は大切です。そもそも時事問題とは、日本国内における政治や経済の様子、海外の国々における国際情勢、いま世の中で起こっている出来事や社会現象を題材とした問題のことを指します。
前述の通り、自分の周りに広がる社会と、自身をつながりを意識するためには「時事問題」が一つの機会になります。世の中でどんなことが起こっていて、それに対してどのように捉え、自分なりの考えを持つのかは、子どもたちの成長にとって大事な要素の一つでしょう。
時事問題に取り組むためには…?
さて、時事問題に触れる、といっても小学生くらいの子どもにとってはかなりハードルが高いものではあります。ニュースを見ようといってもなかなか長続きしないものです。ましてや新聞を読もうなどといっても、たとえ子ども向けの新聞であったとしても習慣化するのは難しそうです。
そんなときは普段の遊びやちょっとした時間に「時事ネタ」を取り入れることがよいかと考えます。
コトリバではP4C(こどものための哲学)のレッスンや普段のアクティビティの中で、意識的に時事ネタを扱うように心がけています。
ではご家庭で「時事問題」を扱うにはどうしたらいいでしょうか?
やはりポイントとなるのは、「時事問題」を特別なものとして捉え、構えて取り組もうとしないこと。そして日常的な会話の中で親子で一緒に取り組むこと、これに尽きると思います。
たとえばニュース番組を活用する場合、子どもが身近に感じられるテーマを選び、保護者も一緒にニュースを視聴しましょう。毎日のテレビ放送でのニュースだと、恣意的にテーマを選ぶことはできそうにありませんが、最近はYouTubeなどでも「ニュース解説」の動画があるので、それを活用するのも手です。
そのうえで、見た内容についてざっくばらんに話し合う時間を設けることが重要。「これどう思う?」「わたしはこう思うけど」というようにコミュニケーションを取りながら、「世の中で今起こっていること」について親子で話すことが大事です。
中学受験でも問われる「時事問題」
「時事問題」は中学受験でも頻出の出題項目となっています。
旬のネタである時事問題は、当然のことながら問題集や過去問に掲載されていません。したがって対策といえば、まずは日常的に「いま世の中で起こっていることに関心を持つ」ということに尽きます。
参考までに、どんな「時事問題」が出題されているのか、2022年度入試から見てみましょう。
頻出のテーマとしては環境問題が挙げられます。
「カーボンニュートラル」については桜蔭、都市大付属などで出題されていますし、「パリ協定」についても浅野、雙葉で出題されています。
また2021年は「衆議院議員選挙」が行われたので、これに関連する出題も多く見られました。鴎友、渋谷学園渋谷などで出題され、なかには小選挙区の数や比例代表の定数などを問う問題もあります。
他にも「新型コロナウイルス」「SDGs」「レジ袋の有料化」など2020年~2021年にかけて話題になった時事問題がよく出題されています。
まとめ
今回のブログでは「時事問題」をテーマとしました。
難しくとらえがちな時事問題ですが、日常的な取り組みの中に溶け込ませることによって、子どもたちにとっても関心の高いものへと変わっていけると思います。ぜひご家庭でも、普段のコミュニケーションのなかで取り扱ってみることをお勧めします。
コトリバでも、普段のレッスン・アクティビティで扱うように心がけていますし、子ども新聞もおいてありますので、時事問題に触れる機会を意識的に創出しています。
今後も少しでも子どもたちの世界を広げていけるような取り組みをしていきたいと思います!