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2024.2.1
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  • 【2024年最新】英検®︎の変更点まとめ!

    世田谷区・目黒区の英語学童「インターナショナル・アフタースクール コトリバ駒沢校」です!
    今回の記事は実用英語技能検定(以下、英検®︎)の久しぶりのリニューアルについてです。

    2023年11月、実用英語技能検定(英検®︎)を運営している公益財団法人日本英語検定協会が、2024年度から英検®︎をリニューアルするとの発表をしました。
    3級以上の試験で問題形式を一部変更するという内容です。これまでの変更の歴史でいえば、2000年代の初めに一度変更され、2015年と2017年にライティング試験が導入されて以降、英検は今回の大規模なリニューアルを迎えることになります。

    英検®︎変更の背景

    2020年の小学校において新しい学習指導要領が導入されたことを皮切りに、大学受験に至るまでの教育指針がが大きく変化しました。学習指導要領とは、教育の標準や目標を示す文書で、これに基づいて教科名や時間割の変更、新しい教科書の作成などが行われます。学習指導要領は約10年ごとに見直され、先述の小学校に続いて中学校は2021年度から、高校は2022年度から順次実施されています。
    特に英語学習においては、新しい指導要領では、単に英語の知識を身につけるだけでなく、英語でのコミュニケーション能力、つまり思考力、判断力、表現力が重視されています。これに伴い、英検もその方針に沿って更新されることとなりました。これを受けて、2024年度から英検®︎の形式が一新されます。

    コトリバでも英検受検希望者が多いので、今回記事にしてみました!

    重要な変更点を整理します!

    受検者にとって最も重要な変更点は、ライティングの重視度がさらに高まることです。
    ◆ライティング
    ・英検®︎1級から3級のライティング問題が「1題」から「2題」に増加
    ・1級/準1級/2級: 既存の「意見論述」に加え、「要約」問題が新設
    ・準2級 / 3級: 既存の「意見論述」に加え、「Eメール」問題が新設

    ◆リーディング
    ・英検®︎1級から準2級までのリーディング問題の数が時間調整のため削減

    ◆スピーキング
    ・英検®︎準1級のスピーキング(二次試験)で、受験者の意見を問う質問に導入文が追加

    ◆リスニング
    ・変更なし

    ◆英検®︎準2級と3級の試験時間が延長
    ・準2級: 75分から80分へ
    ・3級: 50分から65分へ

    ライティングの変更点のポイントは何か?

    最大の変更点は、ライティングの問題数が増加することです。これにより、これまでよりも2倍の準備が必要になります。特に、ライティングを得意としていた受検者は、これからはさらに多くの時間をライティング練習に費やす必要があります。また、要約問題では、要約のために文章を深く理解する必要があり、読解力も試されます。準1級の例題を見ると、語彙のレベルは準1級以上であり、リスニングのパート2程度の内容と考えると理解しやすいでしょう。

    ライティングの問題数増加は大きな変更の一つだな!

    要約問題の解き方

    要約問題は、2級と準1級以上で少し異なると考えられます。準1級と1級では「自分の言葉で可能な限り英語で要約せよ」(summerize it in your own words as far as possible in English)という指示がありますが、2級にはそのような記述がありません。これは、2級では実際に使われている単語をピックアップしながら作文をすることになるでしょう。特に、小学生が2級を受験する場合、自分の言葉での言い換えは非常に難しいと思われます。要約に必要な4つの要素は以下の通りです。

    ①言葉を言い換える(そのまま抜き取って使わない)
    ②結論を変えない(自分の意見は入れない)
    ③例文、具体例は省く(メインのアイデアに関係ない)
    ④1段落で書く(元々3段落以下の短い文章なので、1段落でまとめる)

    最も重要なのは、文章の中で何を伝えたいかを把握する能力です。これは読解力が試される部分です。日頃から日本語で要約の練習をし、それを英語にする必要があります。低学年で上級レベルの試験を受験する場合、大きな障害になる可能性があります。

    新設されたEmail文の書き方の設問について

    準2級と3級では、Email文の返信が求められますが、Eメールという日常生活の一部を題材としつつ、ライティング能力を問うという点から、「実践的な英語能力の向上」を図ろうとしている英検®︎側の姿勢を読み取れます。
    ただし、準2級と3級では問題の形式には違いがあり、準2級では、Email全文を読み、下線部分に関して2つの質問を考えて返信する形式ですが、3級では、送信されたEmailに記載されている質問に答えるスタイルとなっています。
    少しだけ具体的に見ていきましょう。
    3級のサンプル問題では、「How many people were at the party?」と「How was the food?」という2つの質問がありました。低学年の受検者にとって自由な答え方は難しいかもしれませんが、「10人が来ました。サンドイッチが出て、おいしかったです」といった具体的な回答が望ましいです。最後には結びの言葉を入れると良いでしょうが、文字数には余裕がないかもしれません。

    今後の英検®︎と必要とされるチカラについて

    今後の英検®︎の見通しに関しては、この変更が明らかに英語の運用力をより深く測るためのものであることがわかります。現在の共通テストが重視している①読解力、②思考力・情報処理、③学習内容を理解し整理する力を、英検でも取り入れているようです。
    英検®︎はこれまで長い間、問題形式が変わらず、難易度を上げる手段が語彙レベルの引き上げに限られていたため、限定的な能力しか測れないテストとされてきました。しかし、共通テストで高い得点を得るには、単に英語の力だけでなく、思考力も必要です。今回の変更は、共通テストの方針に追従するものと考えられます。

    これから必要な力としては、単純な英語力以上に思考力が求められます。
    コトリバでは単純な英語知識を身につけることだけを目標とせず、普段から考える力をつけることを主眼に置いたレッスンを行っていますので、今後の英検®︎のリニューアルについても対応できるかと考えています!

    コトリバの英検対策についてはコチラ!

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