思考力・表現力を伸ばす!~レッスンレポート「P4C こどものための哲学」~
世田谷区の英語学童「コトリバ・アフタースクール」です!
今回のレッスンレポートは「P4C こどものための哲学 Little Thinkers」です。実はこの「P4C」、コトリバに通う学童生の中では人気レッスンの一つです。
身近なテーマを深掘りして”哲学”
コトリバには、英語で学ぶプログラミング「ワンダーコード」やそろばん学習の「そろタッチ」、理科実験教室など習い事として支持されているプログラムも多いのですが、この「 P4C こどものための哲学 Little Thinkers」は一度ハマると子どもたちが時間を忘れて議論しあう、魅力的なレッスンとなっています。
哲学、というと難しそうに感じますが、身近なテーマが多いので子どもたちにとっても馴染みのある話題が多くなっています。
例えば、以下はレッスンで扱うテーマ例です。
What does it mean to think? What is p4c? How do we do it? 考えるとはどういうこと? P4Cとは何? どうやってやるの? |
Is it wrong to be lazy? What are the problems with being lazy? 怠けるのは悪いこと? 怠けることが何か問題ある? |
What is good? What is bad? What makes a person a hero/a villain? 善とは何? 悪とは何? どんな人はヒーロー/悪人なの? |
What does it mean to be a friend? What is a good friend? 友達になるってどういうこと? 良い友達とは何? |
What is the difference between wanting and needing something? 欲しいものと必要なものは何が違う? |
これらのテーマを通じて、子どもたちが自分の考えを持ち、周りの子どもたちの考えを聴きながら、話を深めていくことで、思考力・表現力・傾聴力・共感力・ディベート力を高めるレッスンとなっています。
P4C(こどものための哲学)とは?
P4Cとは「子どものための哲学(Philosophy for Children)」の略で、アメリカで考案された、対話を用いた集団づくりの教育活動。日本ではまだ歴史は浅く、2013年以降、本格的に紹介されたかと記憶しています。最近ではNHKでも番組としてP4Cが扱われ、以前よりも認知度が上がってきていますが、それでも民間教育の現場で「P4C」が扱われることは多くはありません。
コトリバではいち早くこの教育アプローチ法に注目し、普段の子どもたちの学びを得る活動の中で取り入れられないか模索してきました。そして2021年度、ついに体系的なカリキュラムをまとめ上げ、週1回のレッスンを年間通じて実施できるプログラムに仕立て上げたのです。
習い事として、この「P4C」を提供している事業者はほとんどないと思います。このP4C、レッスンとして単体で受講することもできますが、個人的には、やはり学童・アフタースクールという小学生の放課後の預かりの中で実施するのが効果的だと思います。なぜなら「考える」ことや「他者にわかりやすく伝える」ことは、日常のなかでこそ必要とされていることだからです。日常の延長線上の中で「P4C」に取り組み、毎回毎回のテーマを楽しみながら、普段顔を合わせているお友達に、自分なりの考えを伝えていく。
もちろん時には、意見が対立することもあるでしょうし、考えがぶつかる中で「落としどころ」に悩む場面もあります。
でもそういうときにこそ「P4C」で取り組んでいることの効果が生まれてくるわけです。
P4Cがもたらす効果
コトリバには今春、小学生となったピカピカの1年生たちがたくさんいます。その子どもたちにとって小学校という「場」は、いままで過ごしてきた「家」や「幼稚園・保育園」というコミュニティから比べると交友範囲も一気に広くなり、慣れ親しんだ居場所からは異なるものとなっています。周りは同級生ばかりでなく、上級生も多くなり、また指導者としての「先生」もいて、子どもたちはこれまでとは違う振舞い方が必要となることに、戸惑うことも少なくないかと思います。
先ほど、P4Cは「思考力・表現力・傾聴力・共感力・ディベート力」を養うとしましたが、一番の効果は「未知のコミュニティにおいて自立しながら周囲とうまくやっていくことができる力」を育むことができることかもしれません。
まだまだ新しい教育アプローチとして、今後よりいっそう注目を集めるであろう「P4C」、ぜひ皆さんも体験してみませんか?
P4Cの詳しい説明・曜日時間・受講料はコチラから!
P4Cを学びたい方はコチラが参考になります!