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2024.1.8
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  • コトリバ自慢のP4Cとシステム思考

    世田谷区・目黒区の英語学童「インターナショナル・アフタースクール コトリバ駒沢校」です!
    今回は「システム思考(Systems thinking)」を扱います。

    システム思考とは?

    システム思考とは、何らか解決したい課題があるとき、それをクリアする際に課題全体をひとつのシステムとしてとらえ、解決を目指す思考方法です。問題の個別の要素だけに注目するのではなく、システム全体をとらえることを重視しています。
    システム全体を俯瞰的にみることで、表層的な事象にとどまることなく、問題となっていることの背景や複雑な要因などを含めた理解が可能になり、問題の根本原因にアプローチできます。
    課題となっている個別の要素だけでなくて、それらがどのように相互作用して全体の動きを作り出しているかを考えることが必要となってきます。

    システム思考…なにやら難しげ…

    小学生にシステム思考は必要か?

    さて「システム思考」は上記のように説明されるわけですが一見すると、とても難しい考え方のように見えます。
    説明が堅苦しい分だけ、いまこの記事を読んでいる皆さんも難解に感じるかもしれませんが、実は、子どもたちの日常生活の些細な課題を解決するうえで是非とも身につけてもらいたい考え方でもあります。

    例えば、小学校の生活における「システム思考」の具体例として、「学級のコミュニケーション問題」を考えてみましょう。
    コトリバでも、普段、子どもたちの放課後を預かる学童保育の日常のなかで、ケンカは絶えないものです。
    なぜケンカが起こるのか?
    従来のアプローチでは、一部の生徒が他の生徒と上手くコミュニケーションをとれない場合、一人ひとりの生徒に焦点を当て、彼ら・彼女らの振る舞いや言動を改善することに注力するかもしれません。
    確かにそれで解決・改善することもあるのですが…実は、システム思考を用いることで、この問題を学級全体の動きとして捉えるなかで解決策を導き出すことができるようになります。

    すなわち「システム思考」のアプローチにおいて、以下のような要素を考慮に入れるわけです。

    ◆生徒間の相互作用
    友達関係やグループの形成がどのようにコミュニケーションを促進または妨げているか。
    ◆教師と生徒の関係
    教師の指導スタイルや生徒へのアプローチが学級の雰囲気にどのように影響しているか。
    ◆学習環境
    教室のレイアウトや活動の種類が生徒の相互作用にどのように影響しているか。

    このようにシステム全体を考慮することで、学級のコミュニケーション問題をより根本から理解し、効果的な解決策を見出すことができます。
    たとえば、グループ活動を増やして異なる生徒同士の交流を促進する、教室の配置を変えてよりオープンなコミュニケーションを促す、教師が積極的に全員の意見を聞く機会を設けるなどの方法が考えられます。

    なるほど!クラス内のケンカなども、一見、当該児童だけの問題に見えるけど、全体を俯瞰してみてみると別の解決策が見えてきそうだな!

    システム思考とP4C

    さて、コトリバの数あるレッスンの中に、実はこの「システム思考」を習得するための強力なプログラムがあります。それが「P4C」、すなわち「philosophy for Children」=「こどものための哲学」です。

    「P4C」(Philosophy for Children)は、子どもたちに日常的なテーマをベースに、哲学的思考を促し、批判的・創造的な思考力を養う教育プログラムです。このアプローチは、子どもたちが意見交換、ときには議論を通じて自分の考えを表現し、他の子どもたちの意見を理解・共感して受け止め、複雑な問題について深く考える機会を提供します。

    先ほどの「学級のコミュニケーション問題」とP4Cを結びつけて考えると、以下のようなアプローチの仕方が考えられます。

    【問題の特定と探求】
    P4Cのセッションを通じて、子どもたちは学級内のコミュニケーションの問題について話し合うことができます。具体的な例を自分たちに置き換えつつ「ケンカ」などを題材に、「なぜ自分たちは他の生徒と上手くコミュニケーションできないのか?」といういを提起し、それに対する様々な見解を探るようにします。

    【多様な視点の尊重】
    P4Cでは、異なる意見を持つことが価値あるものとして扱われます。P4Cを教える教師も、そのことをとても重要にしており、生徒たちはレッスンを通じて、他の子どもの考えや感情を理解し、尊重することを学びます。これによって互いの違いを受け入れる文化がクラスで育まれます。

    【批判的思考の促進】
    子どもたちは、自分たちの考えや他者の意見を批判的に分析することを学びます。「批判的」といっても闇雲に反対するなどの行為を指しません。あくまでも一つの事柄に対して、様々な角度から検討し、話題となっている問題の根本原因を深く理解することを目指します。

    【創造的解決策の探求】
    子どもたちは、問題を解決するための創造的なアイデアを一緒に考え出すことができます。例えば、互いにコミュニケーションを取りやすくするための方法や、学級の雰囲気を改善するためのアイデアなどです。

    P4Cは現代にこそ必要な学び

    このように、P4Cを通じて、子どもたちは「システム思考」の観点から学級のコミュニケーション問題にアプローチすることができ、より深い理解と効果的な解決策を導き出すことが可能になります。

    さていかがでしたでしょうか?
    P4Cは多様な価値観を認め、受け入れ、そのうえで子どもたちそれぞれが自由に考え、発想し、意見を述べることを可能にするプログラムです

    P4Cはコトリバ・オリジナルの教材を使っているのよ!

    そのうえで、他者に自分の考えを理解してもらうことの大切さや、どのようにすればそれが実現できるのか、レッスンを通じて体験的に学んでいきます。
    時代の変化が激しくなり、子どもたちを取り巻く環境も複雑になっています。
    必然的に子どもたちに巻き起こる問題・課題も簡単には紐解けない形になることもあります。
    答のない問いに対して、自分なりの考えを持つ―—それは個別の事象を理解するだけでは解決しない取り組みでもあります。
    「システム思考」と「P4C」。
    ぜひこれからを生きる子どもたちに学ばせてみませんか?

    P4Cのレッスンの詳細はコチラから

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