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2024.1.21
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  • 学力向上にとっても大事「基礎」と「基本」

    目黒区・世田谷区の英語学童「インターナショナル・アフタースクール コトリバ駒沢校」です!
    子どもたちが「学び」を得るうえで、「基礎・基本が大事」とはよく言われることですが、実は「基礎」と「基本」には違いがあります。今回はその「基礎」と「基本」のお話しです

    苦手の原因…それ「基礎」「基本」のごっちゃになってるからかも!

    言葉には同様の意味を持ちながら使い分けが難しいものがたくさんあります。そんな言葉のうちの一つに「基礎」と「基本」があるかと思います。皆さんはこの2つの言葉の違いがわかりますでしょうか?
    実は、この「基礎」と「基本」の違いをよく理解することが、子どもの学習の向上につながってくるのです。反対に「基礎」と「基本」を同一視したり、ごっちゃになっていると、学習上、つまづきの原因が分からなかったり、改善の方向性を見失ってしまうことがあります。
    本来は「基礎」をしっかり固めておかなければならないのに、それをおざなりにしたまま学習を進めてしまったり、「基礎」が身についたとしても「基本」を徹底しなかったがために応用問題が解けなかったり・・・。
    次からは「基礎」と「基本」の違いを解説したいと思います。

    普段、何気なく「基礎」や「基本」を使っていたけれど、実は違いがあるんだね! これを機にしっかり理解しておこう!

    「基礎」と「基本」は明確に異なる!

    さて紛らわしいこの2つの言葉ですが、スポーツに当てはめてみるとスッキリ理解できるかもしれません。
    「基礎」はスポーツをするうえで土台となる「体力」や「柔軟性」、「持久力」などといったものに例えられます。「基礎体力」という言葉もある通り、運動をするうえで土台となる欠かせないチカラのことを指すと考えましょう。
    一方で「基本」は「型」と言えるかもしれません。例えば「野球」をするうえでは「スイングの仕方」「力が伝わる投げ方」など、それぞれのスポーツをするうえで軸となるような「型」が存在します。その「型」を身につけて初めて、より高度なプレーができるようになるわけです。

    これを算数の世界に置き換えてみると、「算数の基礎」は「計算力」や「数量感覚」などにあたるでしょうし、「算数の基本」は「解法」や「公式」にあたると考えられます。

    なるほど、スポーツに例えてみると「基礎」「基本」の違いはよくわかるわね!

    算数の「基礎」が抜けている子どもたち

    コトリバでは算数オリンピックを目指す算数特化塾「りんご塾駒沢校」を運営していますが、ある程度、学習が進んでくると壁に当たってしまう子どもたちがいます。原因は様々なのですが、特に多いのが「基礎」が抜けてしまっているパターン。
    いわゆる「基礎固め」ができていないために、次のステップに進めない子どもたちがいるのです。
    では、算数における「基礎」とはどういうものでしょう?

    算数における「基礎」には「計算力」や「数量感覚」などが含まれますが、「算数用語」も算数における「基礎」です。
    例えば「算数用語」には次のようなものがあります。
    「大きい」「小さい」「多い」「少ない」「長い」「短い」「広い」「狭い」「重い」「軽い」「早い」「遅い」「近い」「遠い」「浅い」「深い」といったもの。
    また「合わせて」「残りは」「違いは」「あといくつで」といったものも「算数用語」です。
    実際に小学校1年生で必要な算数用語は200以上もあると言われています。
    この「算数用語」が身についていないとすれば、算数の問題を訊かれたとしても適切な正答に結びつけるのは難しいでしょう。

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    「基礎」と「基本」、まとめ!

    以上、今回のブログでは「基礎」と「基本」の話を、算数を例にして解説しました。
    「基礎」「基本」は似たような言葉ではありますが、その性質は異なるもので、それぞれの特性を理解していないと、闇雲に「基本」だけを徹底したり、「基礎」を身につけることだけに終始してしまうことが起こりえるかもしれません。

    以下、「基礎」と「基本」の違いを4つの視点で整理します。
    ① 「基礎」は物事の土台 ⇔ 「基本」は物事の軸
    ② 「基礎」は知識・技能 ⇔ 「基本」は認識・判断の拠り所
    ③ 「基礎」は修練し、習得するもの  ⇔  「基本」は理解し、確認していくもの
    ④ 「基礎」は理屈抜きで教えられる  ⇔  「基本」は検討・対話のプロセスが必要

    今回の内容は「算数」に限った話ではありませんので、お子様の学習上、何かしらの課題が見えたら、参考の一つとしてみてください。

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