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2024.2.11
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  • STEM教育とは? 日本の現状とSTEAM・STREAMとの違い

    こんにちは、世田谷区・目黒区の英語学童「インターナショナル・アフタースクール コトリバ駒沢校」です。
    今回の記事では、STEM教育に焦点を当ててみたいと思います。STEM教育は21世紀の新しい教育アプローチとして、世界各国で注目されています。21世紀型スキルを身につけるためにもSTEM教育がどのようなものか、そして日本の現状とSTEAM・STREAMとの違いについて探ってみたいと思います。

    STEM(ステム)教育とは

    アメリカではオバマ大統領が提唱し、本格的な導入が進められたSTEM教育。対照的に、日本では2020年にプログラミングが必修科目となり、やや遅れて導入されました。STEM教育は、IT社会や国際社会で活躍する人材に不可欠なスキルを育てるための教育方法として、今も進化し続けています。

    STEM教育の”STEM”とは、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた言葉です。STEM教育は、単に科学的思考や技術を身につけるだけでなく、これらのスキルを活用して「自己学習と問題解決」の本質的な能力を育むことを目指しています。

    STEM分野の総合的な学習を通じて、未来のIT社会や国際社会に適応できる人材を育てるため、世界中で積極的に導入が進められています!

    STEM教育が育てる「子ども像」の特徴

    STEM教育において、子どもたちに求められるスキルとは何でしょうか?
    Science、Technology、Engineering、Mathematics(科学、技術、工学、数学)といった4つの分野を通じて、幅広い力を育てることがSTEM教育の目的です。

    STEM教育の目標は、将来より複雑化し、曖昧で変化の激しい不確実な社会(VUCA社会)に適応できる人材を育成することです。子どもたちは以下の特徴を持ち、変化に柔軟に対応できる成人へと成長する必要があります。

    自己学習と理解力を備えた子ども
    STEM教育が育てる子ども像の一つは、自己学習と理解力を持つ子どもです。幼少期の楽しい経験から、興味を持ち、知識を深める欲求が成長と共に芽生えます。STEM教育では、子供たちが自分自身で興味を追求し、探求する習慣を養うことが重要視されています。
    間違えても諦めず、次の方法を試みる姿勢は、学びが楽しいという考え方に繋がります。詰め込み型の学習ではなく、自分の関心を見つけ、発展させていく自己発見型の学習が重要です。STEM教育によって、子供たちは自分自身で学ぶ楽しさを理解します。

    発想力と創造力を有する子ども
    STEM教育が育てる子ども像には、高い発想力と創造力を持つ子どもも含まれます。自分で新しいアイデアや物を生み出すことは、勇気を必要とします。他人の評価や正当性に対する不安からくることもありますが、STEM教育は子供たちに壊し、創り直す重要性を教えます。
    STEM教育は、自由な発想によるモノづくりの楽しさを知り、次々と新たなアイデアを練る能力を養います。問題解決に取り組む中で、子供たちは自分の発想を信じ、新しいアイデアを実現できる自信を持つようになります。

    問題解決能力と課題発見能力を備えた子ども
    また、STEM教育によって育まれる子ども像には、問題解決能力と課題発見能力が高い子どもも含まれます。成功の裏には多くの失敗がありますが、STEM教育では「失敗」をただの失敗とせず、問題解決策を見つけるプロセスとして捉えます。
    問題を解決するために何をすればいいかを考え、試行錯誤を繰り返す経験を通じて、子供たちは問題を見つけ、解決策に導く能力を磨いていきます。STEM教育は、子供たちが課題を自分で見つけ、問題を解決できる力を養うための土台を提供します。

    STEM教育を通じて、VUCAな時代を生き抜く子どもたちを育めるんだね!

    日本でSTEM教育が注目されている背景

    日本におけるSTEM教育は、世界と比較して遅れているという現状があります。一方で、21世紀においては、国際的に通用するスキルが必要とされるため、21世紀型のスキルを身に付けた人材が求められています。

    アメリカを始めとする多くの国々で積極的に推進されているSTEM教育の重要性が、日本でも徐々に認識されつつあるなかで、日本が将来の世界に適応し、競争力を維持するためには、学校教育にSTEM教育を組み込む必要があるという認識が広まっています。

    アメリカだけでなく、中国、インド、EUなどでもSTEM教育を通じた人材育成が進んでおり、国際競争力を高めるためには日本もこの流れに遅れないように取り組む必要があるとされています。プログラミング教育の必修化やスーパーサイエンスハイスクール(SSH)など、STEM教育の取り組みも増えており、指導者不足や学習時間の確保といった課題があるものの、国内のSTEM教育は着実に発展していると言えるでしょう。

    STEM教育における学習方針の特徴

    STEM教育は、伝統的な学習方法とは異なり、教師と生徒が向き合って机に向かうスタイルではありません。そのため、教え方や学び方が個々に異なっても問題ありません。ただし、以下のような考え方や重要な要素は、世界中で共通して重要視されています。

    以下に、STEM教育における学習方針の特徴を3つに分けて説明します。

    複数の学習分野を横断的に学ぶ
    STEM教育は、従来の分野ごとの学習を超えて、科学、技術、工学、数学を横断的に学ぶ方法を提供します。特定のカリキュラムが厳密に決まっているわけではなく、生徒の興味や好奇心に合わせて深く探求し、創造的な学びを進めることができます。問題解決や目標設定など、自己主導的な学習のスキルを身につけることが強調されます。

    実践力を重要視する
    STEM教育は、単なる受動的な詰め込み型の学習ではなく、体験型の学習方法を重視します。自分で課題を見つけ、解決できる能力を持つ子供たちが、自分の未来を実現するために求められる実践力を養います。プログラム思考を通じて問題に取り組み、論理的な思考と行動力を培うことが、ロボットやAIに負けない実践的なスキルの獲得につながります。

    アクティブラーニングを取り入れる
    STEM教育では、アクティブラーニングが欠かせません。アクティブラーニングは、能動的に学習し、対話的に問題解決に取り組む体験型の学習方法を指します。子供たちの好奇心を刺激し、自分で課題を見つけて解決策を見つける思考力と判断力を養うために重要です。21世紀に必要なスキルを育むために、STEM教育はアクティブラーニングを採用しています。

    STEM教育・STEAM教育・STREAM教育の違い

    STEM教育はまだ発展途上であり、STEAM教育(スティーム教育)、STREAM教育(ストリーム教育)など、新たなアプローチが登場しています。また、STEM教育をベースにした多くの教育手法も増加しています。以下では、STEM、STEAM、STREAMの違いについて説明します。

    STEM教育(Science, Technology, Engineering, Mathematics)
    STEM教育は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の4つの分野に焦点を当てた教育アプローチです。STEM教育は、これらの分野を横断的に学び、実践的な問題解決能力や論理的思考を育むことを目指しています。STEM教育は、基本的なスキルと知識を提供し、STEM関連の職業に向けて準備するのに適しています。

    STEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)
    STEAM教育は、STEM教育に芸術(Arts)の要素を加えたアプローチです。STEMにアートを組み合わせることで、創造力や想像力を重視し、問題解決に芸術的な発想を取り入れることが目的です。STEAM教育は、科学や技術に加えて、自己表現や文化的な視点を養うために有用です。また、STEAMはLiberal Arts(教養)の概念も含むことがあり、幅広い教養を育む要素も含まれています。

    STREAM教育(Science, Technology, Robotics, Engineering, Arts, Mathematics)
    STREAM教育は、STEMにさらに「R」(Robotics、ロボット工学)を加えたバリエーションです。STREAM教育は、ロボット工学とプログラミングを含む、実際のアクションやデザインに焦点を当てています。生徒はロボットの設計やプログラムを通じて実際の問題を解決し、STEM分野と芸術を結びつけて学びます。
    現在ではReality(現実性)、Reviewing(評価)、Reading(読解力)さらにはReligion(宗教)と「R」の意味も多岐にわたります。また、Environment(環境)を含むeSTEM教育など、今後STEM教育はより一層進化していくでしょう。

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